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SwitchBot Hub 3、登場

こんにちは、なんでも屋の夫です。

SwitchBot Hub 2 で温湿度センサーや Matter ブリッジ機能を取り込み、低コストで「家中 IoT」を実現してきた SwitchBot が、さらに一歩先の Hub 3 を発売。

中央に配置された“回せるノブ”と新しいクイックシーンボタン、そして Matter 1.3 公式認証。

本記事では、その技術と暮らしへの影響をシンプルにわかりやすくご紹介します。

1. SwitchBot Hub 3 とは?家庭 IoT の新中枢

SwitchBot Hub 3 は Bluetooth デバイスを Matter over Wi-Fi に橋渡ししつつ、赤外線家電も学習してまとめて操作できる 第3世代スマートハブです。
Connectivity Standards Alliance(CSA)の認証情報によれば、主な位置付けは次のとおりです。

  • 中央ゲートウェイとして SwitchBot BLE 製品と双方向通信
  • 温度・湿度のリアルタイム表示と外部天気予報の統合
  • ドアロックなどセキュリティ機器の状態を常時モニタ
  • Alexa/Google Assistant 音声コントロール対応

2. 先代 Hub 2 からの進化ポイント

項目

Hub 2

Hub 3

Matter 認証

1.1 相当

1.3 対応(CSA-IOT)

操作 UI

タッチ + 物理ボタン 2 個

ロータリーノブ + クイックシーン 4 ボタン(The Verge)

センサー

温湿度・照度

温湿度 + モーション(画面自動点灯)(The Verge)

AC コントロール

±1 ℃ ボタン

ノブで ±1 ℃ 直感調整(CSA-IOT)

メディア連携

Apple TV / Spotify 音量ノブ制御(The Verge, CSA-IOT)

3. 技術的特徴とキー機能

3.1 Matter over Wi-Fi / Bluetooth ブリッジ

Hub 3 は SwitchBot の BLE デバイス(Bot、Curtain、Lock など)を Matter にエクスポーズ、HomeKit・Google Home・Alexa・SmartThings で統合操作できるように。(CSA-IOT)

3.2 インテリジェントノブ & 物理ボタン

中央ノブは AC 温度調整とマルチメディア音量の二役。

周囲には Home/Back/S ボタン とカスタマイズ可能なクイックシーン 4 つを装備し、「ホームシアター」「寝室モード」などをワンタッチ実行できます。(The Verge, Homekit News and Reviews)

3.3 モーションアクティブディスプレイ

手を近づけると LCD が自動点灯し、室温・湿度・天気・ロック状態を表示。夜間のチラ見でも十分読み取れます。(The Verge)

3.4 豊富な家電対応

  • 赤外線 : テレビ/エアコン/照明/プロジェクターなど主要カテゴリーを学習・プリセット両対応

  • SwitchBot 製品 : Bot、Curtain 3、Blind Tilt、Lock Pro、K10+ 掃除ロボほか一覧は公式サポート表を参照。(SwitchBot ヘルプセンター)

3.5 音声アシスタント & オートメーション

Matter 経由に加え Alexa / Google Assistant ネイティブ連携も継続。IFTTT や Home Assistant との Webhook 自動化もスムーズです。

4. こんな場面で活きる Hub 3

  • エアコンの温度をダイヤルで ±1 ℃ 微調整
    「ちょっと暑いかも」と感じたらノブをひとひねり。アプリを開く手間ゼロ。

  • 映画鑑賞時に“ホームシアター”シーンを一発呼び出し
    カーテン閉・照明 30 %・AV アンプ ON をクイックボタンに登録。(The Verge)

  • Apple TV の音量をノブでダイレクト操作
    リモコン探しのストレスから解放。(The Verge)

  • 玄関ドアロックの解錠状態をリアルタイム確認
    帰宅前にスマホ通知でチェック、万一の閉め忘れにも即対応。(CSA-IOT)

5. 対応デバイス & 仕様まとめ

カテゴリー

代表機器

操作種別

赤外線家電

TV / AC / 照明 / プロジェクター ほか

ON/OFF・温度・入力切替 など

SwitchBot BLE

Bot / Curtain 3 / Lock / K10+ / S10 等

個別コマンド・パーセント制御

Bluetooth リモート

Apple TV / Fire TV / Chromecast ほか

音量・再生操作

最大シーン数 = 80、登録デバイス数 = 512(公式 FAQ より)。(SwitchBot ヘルプセンター)

6. セットアップ手順の要点

  • SwitchBot アプリ v7.0 以降 をインストール
  • Hub 3 を電源投入 → BLE 検出 → Wi-Fi 設定
  • アプリの 「Matter 追加コード」 をコピーし、Home / Google / Alexa アプリでペアリング
  • 赤外線家電または SwitchBot デバイスを “追加” → “Bridge to Matter” を選択
  • クイックシーン・ノブ挙動をカスタマイズして完成

セットアップ所要は 10 分ほど。Hub 2 からのデータ引き継ぎもクラウド経由で自動サポート予定とのこと。

7. まとめ

  • 物理ノブ + クイックボタン で「触れて操作する」楽しさを取り戻しつつ、
  • Matter 1.3 で主要プラットフォームに完全溶け込む――。

SwitchBot Hub 3 は“小さな IoT 化”を一気に加速し、赤外線家電・Bluetooth ガジェット・スマートロックを一元管理する新たな「家庭の司令塔」となりそうです。

Hub 2 以降のユーザーならアップグレード候補として要注目。

スマートホーム導入をこれから考える方にとっても、手軽さと拡張性を兼ね備えた最有力ハブと言えるでしょう。

8. 参考 URL