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開発のおとも - Codex in ChatGPT

みなさんこんにちは、なんでも屋の夫です。

ブラウザだけで AI エージェントに開発タスクを任せられる――そんな未来が、OpenAI が 2025 年 5 月 17 日(日本時間、米国公式発表は 5 月 16 日)に発表した 「Codex in ChatGPT」 で一気に身近になりました。

本記事では、「Codex in ChatGPT」の基礎から活用法・制限・今後の展望までを簡単に解説します。

1. Codex in ChatGPT とは?

  • クラウド上で動作 する自律型コーディングエージェント。
  • ChatGPT の UI 内で、リポジトリを接続してタスクを自然言語で指示するだけ。
  • バグ修正、機能追加、リファクタリング、テスト生成などを AI が並列に処理。
  • モデルは OpenAI の最新大規模言語モデル o3 系をソフトウェア開発向けに最適化した codex‑1

2. 仕組みとワークフロー

  1. リポジトリ接続 – GitHub などのリポジトリ URL を指定(プライベートも可)。
  2. タスク指示 – ChatGPT 画面で Ask(質問)か Code(作業)を選択し、自然言語で依頼。
  3. サンドボックス実行 – クラウド環境でコードを編集・テスト。複数タスクを並列に処理。
  4. 結果レビュー – 差分 (diff)・テスト結果・ログを引用付きで提示。確認後に PR へ。
  5. 反復 – 追加指示を出して再実行、もしくはマージして完了。
# 例)直近 5 コミットで導入されたバグを修正して
"Fix the bug introduced in the last 5 commits and ensure all tests pass."

3. 実用ユースケース集

3.1 バグハント & 修正

テストが赤になったら、Codex にエラーログを貼り付けて「原因を特定し修正して」と依頼。Codex はテストを回しつつパッチを提案し、グリーンになるまで繰り返してくれます。

3.2 新機能のスキャフォールディング

たとえば「ユーザーのソーシャルログインを追加して」と頼むと、必要なルーティング・UI フロー・バックエンド API をまるっと生成。基本骨格ができあがるので、人間はビジネスロジックへ集中できます。

3.3 大規模リファクタリング

変数名の一括変更や、古い API から新 API への移行など「地味だけど壊せない」タスクを安心してオフロード。Codex はテストを自動で走らせ、失敗を検知すると自律的に修正案を探ります。

3.4 テスト生成 & カバレッジ向上

「カバレッジ 80% を超えるテストを追加して」と依頼すれば、ユニットテストを生成して実行まで担当。CI の安定化に貢献します。

4. 古民家暮らし × Codex 活用のアイデア

ざっくりと思いついた点を列挙します。

4.1 スマートホーム用マイクロサービスの自動生成

  • Scenario: ラズパイ上で動く温湿度センサーAPIをPythonやRust で自作。
  • Codex 活用: "Generate a minimal Rust REST API that reads DHT22 data via GPIO and exposes JSON."
  • Benefit: ハードウェア連携コードの雛形を数分で取得 → 自宅ネットに即デプロイ。

4.2 Web ダッシュボードのフロント実装

  • Scenario: センサー値を 綺麗なUI で可視化したい。
  • Codex 活用: "Add a Next.js dashboard page that charts /api/sensor responses with Recharts."
  • Benefit: 初期ページとチャート実装を AI が用意 → デザイン調整に集中。

4.3 自給自足の監視カメラシステム

  • Scenario: 外構や倉庫の侵入検知カメラ。
  • Codex 活用: エッジ AI 推論モデル(YOLOv8)を呼び出す Python ラッパーを生成し、モーション検出時に SwitchBot API等 でライトを点灯させるワークフローを構築。
  • Benefit: 敷設コスト激減 & メンテ容易。

4.4 定期バッチのメンテ

発電量や電力消費量を定時取得し、DB へ格納するスクリプトを Cron + Docker で回す場合、Cron 式の誤りや Dockerfile のセキュリティ更新を Codex に委託できるのではないかと思います。

5. 制限と注意点

制限点

現状

対処・備考

レイテンシ

タスク完了まで数分〜30 分

大きなタスクは細分化して並列投下

途中介入不可

完全終了まで待つ必要

早期アップデートで対話的ガイド予定

入力タイプ

テキストのみ

画像→コード生成は今後ロードマップ

利用プラン

Pro / Team / Enterprise 限定

Plus 拡大予定・無料版未定・レート制限/追加クレジット制度予定

コード品質責任

最終レビューは人間

テスト・コード規約を整備し AGENTS.md でルール共有

6. 他ツールとの比較

ツール

位置づけ

強み

弱み

Codex

自律エージェント

並列タスク、テスト実行、PR 生成

レイテンシ、途中介入不可

GitHub Copilot

IDE 補完

インライン即時補完

限定的に対応開始(Agent mode / Workspace で複数ファイル編集・テスト可能)

Cursor

AI 統合 IDE

VS Code 体験 + Claude/GPT

自動テスト・PR 生成×

Replit Ghostwriter

ブラウザ IDE 補助

マルチ言語即実行

大規模改修×

※ Copilot / Cursor / Ghostwriter は数ヶ月単位で機能が増えるため、最新版の仕様は公式ロードマップを随時確認することをおすすめします。

7. 今後の展望

  • リアルタイム & 非同期の融合: IDE 内補完とエージェントタスクを一元化する UX へ。

  • タスク途中の対話サポート: 進捗を見ながらガイドラインを追加可能に(SiliconANGLE による 2025‑05 報道で開発中と紹介)。

  • 開発エコシステム連携: Jira、CI/CD、GitHub Actionsとネイティブ統合。

  • マルチモーダル入力: 画像・音声・設計図 → コード生成への拡張。

8. まとめ

古民家でネットワークから IoT 関連ソフトウェア開発まで DIY していると、「バグ修正やテスト書き」に割ける時間が慢性的に足りません。

Codex を使えば、煩雑な作業全般を AI に任せ、人間は 発想と設計とレビュー により集中できると思います。

私たちも、これからは「朝一で Codex にタスクリストを投げる → 仕事 → 昼休みにレビューして修正指示 → 仕事 → 夕方レビューしてマージ」という新ルーチンを試してみたいと思っています。

直近のAI 時代のソフトウェア開発は、人間のクリエイティブで迅速な意思決定 × AI の高速実装 が主軸になるとおもっています。

Codex はその第一歩。

古民家暮らしでも、世界最新の開発スタイルを取り入れて生活してみることにわくわくしてきます。

9. 参考URL